北出与三郎は皇室献上作家として有名な染織作家です。
北出カラーで有名な北出与三郎ですが、その色彩や技法は親子二代で作った物で長い年月と情熱によって築き上げられました。
それでは北出与三郎の着物はどれくらいの価値があるのでしょうか?
また、北出与三郎とはどのような作家なのか?気になりますよね。
そこで、今回は北出与三郎について詳しく紹介をしていきますので参考にしてください。
北出与三郎(きたでよさぶろう)とは
北出与三郎は皇室献上作家として有名で、独創的な作風が特徴です。
初代・北出与三郎は1905年に福井県で生まれており、京友禅作家として有名になりました。
美しく豪華でありつつも儚さを感じさせるデザインは多くの女性を魅了し、当時皇太后をされていた貞明皇后陛下の目に止まります。
昭和34年には親子で皇后陛下のご紋服のご注文を受け、昭和35年には前年に続き美智子妃殿下のご紋服の創作にあたります。
平成14年には息子である二代目が北出与三郎を襲名し、今もなお愛され続ける北出カラーの作品を生み出しています。
皇室献上作家
北出与三郎は皇室献上作家として、皇室にも献上される上質な着物を生み出しています。
こだわりの生地と染めは高い品質を誇り、何よりも気品を感じさせるデザインは北出ブランドならではの物で、皇室ははじめ多くの社交界で重宝されてきた着物です。
北出与三郎の作品の特徴
北出与三郎の作品の特徴はやはり深みのある神秘的な色合いで「北出カラー」と呼ばれる独自の染め技法です。
豪華さと格式、気品を兼ね備えたデザインで若い人から中年の方まで幅広く着ることができる着物が多く、「母娘兼用」でも安心して着用する事ができるでしょう。
神事にも使われる榊を採取し、着る人の健康と幸福を願って祈願するので、美しいだけでなくどこか神秘的な着物と言えるでしょう。
北出与三郎の着物の買取相場
北出与三郎の着物は保存状態によって大きく買取価格が異なります。
訪問着、振袖などの着物の種類をはじめ、着物の保存状態にも気をつけ買取してもらうと良いでしょう。
特にシミや黄ばみ、汚れなどは買取価格が減額されてしまう原因になるため気をつけましょう。
着物 | 買取相場 | 北出与三郎の着物 | 1万5000円〜10万 |
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※調査方法:インターネットリサーチ
※参考サイト:https://aucfan.com/
※調査日:2020年9月19日
北出与三郎の着物を高く売るには
それでは北出与三郎の着物を少しでも高く売るにはどのような点に気をつければよいのでしょうか。
査定に出す前に今一度確認してみましょう。
着物を良い状態で保管する
北出与三郎の着物に限ったことではありませんが、着物にシミや汚れなどが付いていると買取価格が大幅に下がります。
普段から着物をキレイな状態に維持できるように気を使って保管しておきましょう。
着物は虫食いや湿気に弱いため、防虫剤や乾燥剤を入れて保管しましょう。また定期的な虫干しも必要です。
着物を保管するのは大変ですが、必要なことですので定期的に手入れして綺麗にメンテナンスしておきましょう。
落款を確認する
北出与三郎などの有名作家の着物には落款と呼ばれる印鑑のようなものが押されています。
作家名や作成日、特徴などの情報を示す名札のような役割があります。
北出与三郎の落款は四角形で「北出与三郎」と名前が入っているのでわかりやすいかと思います。
着物のおくみか衿先に押してあることが多いので売る前に確認しておきましょう。
着物の価値がわかる業者に売る
着物を売るならしっかりと査定してくれる業者に売りましょう。
貴重な着物でも価値がわかる業者に持っていかないと適正価格での買取は難しく、二束三文になってしまいます。
特にリサイクルショップ等では種類に関わらず衣類の重さで価格を決めている業者もあります。
リサイクルには気軽に衣類を売れるという利点がありますが、価値ある着物を売るという点に置いては適しているとは言えないでしょう。
北出与三郎を売るなら着物の査定ができるスタッフが在籍している買取業者に売ると良いでしょう。
まとめ
北出与三郎は親子二代で作り上げられた「北出カラー」が有名な着物です。
皇室からも認められた品質と美しいだけにとどまらない神秘的なデザインで、多くの女性を魅了しています。
社交の場で来ていっても恥ずかしくない価値ある着物ですので、綺麗に保存し価値を下げないように気をつけましょう。
着物の保管は湿気対策と虫対策が重要です。定期的な虫干しをするとなお良いでしょう。
また、北出与三郎を売るなら着物の鑑定に長けたスタッフが在籍している買取業者に見てもらうと良いでしょう。
着物を高く買取してもらうには、着物そのものの価値と状態、買取業者選びが重要です。
価値ある着物を次の世代に残していくためにも適切に保管し、しっかりとした買取業者に売りましょう。