「着物を売りたいけどシミが付いていても売れる?」といった不安を抱えている人も居るのではないでしょうか。
着物が知らないうちに劣化しシミや汚れが付いてしまっている事はあります。
シミや汚れがついてしまった着物は価値が下がり、買取が難しくなりますが、中には買取できる業者もあります。
そこで、今回はシミや汚れの付いた着物を買取できる業者について紹介をしていきますので参考にしてください。
シミありの着物でも買取できる?
シミや汚れの付いた着物を査定に出したら買取を断られてしまったという経験を持つ人も居るでしょう。
様々な着物買取業者ではシミや汚れのある着物や、10年以上経過した古い着物などは業者によっては買取していないことがあります。
しかし、すべての業者が同じ基準を持って居るわけではないので、業者によって「買取できたり、できなかったり」するのです。
買取業者によっては可能
シミや汚れのある着物でも買取している業者はあります。
買取基準は業者によって異なり「多少の汚れなら買取する」といった業者でも、汚れ具合やシミの付き方などは、実際に見て判断する部分もある為、査定してもらったけど結局買取を断られてしまったというケースもあります。
ホームページを見る事で買取実績を確認したり、よくある質問などに「シミや汚れのある着物でも買取可能」といったような文言が掲載されていれば買取してもらえる可能性があります。
状態次第ではありますが、ダメ元で連絡してみると良いでしょう。
汚れていても買取できる着物
着物はシミ以外にも様々な汚れが付いてしまう事があります。
汚れ別に買取可能かどうかを説明していきますので参考にしてください。
シミや汚れのついている着物
シミが付いていても、シミの場所や汚れ具合によっては買取可能です。
着用したら目立たない、見えない場合であればシミが付いていても買取してもらいやすいでしょう。
ただし、シミが広範囲に付いていたり、目立つ場所についている場合などは買取を断られてしまう事もあります。
カビ付きの着物
カビが付いた着物は程度にもよりますが、買取をしている業者はあります。
カビが付いてしまっても正しく対処すれば落とすことができるので、買取する事ができるという訳です。
ただし、こちらもカビの度合いによっては買取できないので注意が必要です。
虫食いの着物
虫食いの着物のある着物は、かけつきで穴を塞いで目立たなくする事ができますので、程度にもよりますが買取は可能です。
また、高い技術を持った職人が居れば、穴を塞いだ後に柄を書くことで、ほとんどわからないくらいに修復する事も可能です。
買取できない着物は?
シミ、カビ、虫食いなどの着物でも買取できるとご紹介しました。
それでは、逆に買取不可能な着物はあるのでしょうか?
買取できない着物は一言でいえば「再利用が難しい着物」「買取しても(業者側が)利益が見込めない着物」です。
基本的に査定は無料でしてくれる事が多いので、最初から諦めてしまうのではなく、一度査定に出してから考えてみるのも良いでしょう。
強烈な臭いが付いてしまっている着物
強烈な臭いが付いてしまっている着物は、買取してもらう事が難しいでしょう。
洗っても落ちない、落とすことが難しいと判断されると、着物の買取を断られてしまいます。
担当した査定員によっても判断が異なり、一概に言えることではありませんが、着物に臭いがつかないように注意して保管しましょう。
久しぶりに着物を広げたら、ホコリやカビの臭いが付いているなんてこともあります。
保管方法に注意して着物を大切に仕舞いましょう。
傷みが激しい着物
着物の激しい傷みも買取を断られる原因の一つです。
着物は虫食いや経年劣化などによって傷みが進んでいきます。
傷みの原因は様々ですが、除湿や虫干しをする事である程度は対策できますので、定期的な手入れが重要です。
いつまでもタンスの中に保管したままだと湿気や虫食いなどで傷んでしまうので注意が必要です。
ウールや化繊で織られた着物
ウールや化繊などの着物も買取できない場合があります。
着物は素材によって価値が異なります。
正絹で織られた着物であれば価値が高く買取してもらう事ができますが、ウールや化繊の着物はもともとの販売価格が安いこともあり、買取していない業者も多いです。
着物を売る際には事前に生地の素材を調べて、買取してもらえるかどうかを業者に確認すると良いでしょう。
シミや汚れのついた着物を売る際の注意点
シミや汚れの付き具合によっては買取してもらう事ができますが、それではシミや汚れの付いた着物を売る際に気をつける事などは有るのでしょうか?
続いて、シミや汚れのある着物を売る際の注意点についてお伝えしていきますので参考にしてください。
無理に洗わない・クリーニングに出さない
シミや汚れが付いているからといって無理に自宅で洗おうとしてはいけません。
着物は繊細な衣類ですので、普段着のような感覚で洗うと傷んでしまいます。
また、着物専門のクリーニング店もありますが、買取を前提としたクリーニングの利用はあまりおすすめしません。
クリーニング店に出して綺麗にする事による買取価格の上昇幅よりも、クリーニング費用の方が高く付いてしまうからです。
胴裏を交換しない
胴裏は白地で汚れが付きやすい部位ですよね。特にシミが付くと目立ってしまいます。
胴裏は交換する事で綺麗にできますが、こちらも買取前提での交換はあまりおすすめできません。
高額な費用が必要になるので、買取価格を鑑みても割に合うとは言えないでしょう。
汚れやシミが目立つからいって無理に対処するのではなく、ある程度は買取価格が安くなってしまう事を受け入れて、そのまま査定に出すのが無難でしょう。
まとめ
シミや汚れが付いている着物でも、着物の種類や状態によっては買取可能です。
「長年保管してきた着物を捨ててしまうのは忍びない。」「少しでもお金になれば助かる」という人も多いでしょう。
シミや汚れが付いていても諦めずに、捨ててしまう前に買取業者に査定してもらってはいかがでしょうか?
特に貴重な着物などは少々汚れたからといって捨ててしまうのは勿体ないです。
着物を買取できる業者やお店を調べて一度相談してみましょう。